名前: 八代 蘭
    (やつしろ らん)



タイプ: 遠距離攻撃魔法タイプ

年齢: 17歳
身長: 155cm
誕生日: 未定  
血液型 : A型
性格 : 自信家
 負けず嫌い 勉強家 努力家








Short Story


T

「やっぱりね、この公式だとせいぜいあの程度か」  
魔術書を確認し、目の前の現象と照らし合わせる。机の先には、ガラスの破片が散らばっていた。それらは、少し前までガラスのコップだったもの。  
初めて試した魔術だったが、それは蘭の予定通りの結果をもたらした。  
公式を組み上げ、魔力を乗せる。
『再生と回帰、再び戻りそれは形作られる――』  
たちまち破片はまた元通り、何の変哲も無いガラスのコップとなる。  
かちり、と。  
最後の破片が組み合わさるのを確認し、魔術書を閉じた。
「いい? 蘭、問題は、それ以上よ」  
目を閉じ、自分に言い聞かせるように、一人呟く。  
そう、なのだ。魔術書の公式通りに答えを出す。蘭は、これには絶対の自信があった。けれども、その先。それ以上の高みへはどう登れば良いのか……?  
蘭は、今日もその答えを模索していた。




U

「であるから、この場合は別の公式に当てはめて解くことができます」
『よろしい』
蘭はやや不適な笑みを浮かべつつ座る。
教師の問いに完璧に答え、満足といった所だろう。
クラスメイトからも感嘆の声が上がった。
それも仕方ない、今蘭が答えた問題は応用どころか次の段階で習うべき所だった。
しかし、そんな問題にも蘭は怯むことなく解き進めていった。
普段からの予習復習に加え、一足先の勉強もしている蘭には当然のことだ。
勉強だけでなく、運動、家事などどの方面にも適用されている。
そういった蘭の姿勢はクラスメイト、教科担任にも認められている。

だが、最近蘭にとって目の上のこぶとも言える存在ができた。
それは隣のクラスの転校生だ。
彼女は勉強は普通だが、その分運動神経に長けている。
それまで全てにおいてトップを誇っていた蘭の、運動という部分だけが彼女に奪われてしまった(と、蘭は思っている)

蘭は自信家で努力家である反面、極度の負けず嫌いでもある。
今までの環境により、どんな事でもトップでいたいという気持ちが強くなってしまったのだ。
そのため、転校生の存在はどうしても気になってしまう。
「見てなさいよ。今に抜いてみせるんだから…」
常に努力するのはいい事だが、動機がおかしくなってきている事には気づけない蘭。
案外、最大の敵は自分自身なのかもしれない。




V

緑色の背表紙をした本を手に、図書室へと篭る。勉強をする生徒らを横目に、陽のあまり当たらない一角を占領して鞄の中身をぶちまける。筆記具やノートだけでなく、薄い古びた本も数冊出てくる。慣れた調子で机一帯に広げ、視線を落とす。  
目指すからには上を目指す。  
頂点を。  
或いは、誰も辿り着けない領域を。
「そんなこと言っても、まだまだ力不足なんだけどね」  
苦笑と言葉を漏らし、目標としていう相手のことを思い浮かべる。決して驕ることなく、上昇志向を常に持ち続ける魔法の師のことを。  
声に出さずに自らに喝を入れて、蘭は再び勉強へと戻る。  
目標としているその人に、少しでも近付けるように。




※キャラクターの名前・プロフィール・ストーリー等の設定は
考えて頂いたものです