Eden-桃V- |
物云う死体は私の前で 相変わらずの寝顔をしている。 人が死んで悲しめるのは 死体がもう動かないと知っているからで、 息を吹き返すのを待っていたなら 悲しい夢に押し潰されてしまう。 人形だったのか、それとも死体なのか。 初めから生きていなかったのか、死んだのか。 どちらにしろ、私が目隠しをしていた事実は変わらない。 状況は緩やかに悪化していって ひとつずつ確実になくしていく。 その度に私はひとつずつ知恵を得ていって 裸であることに気づくくらい賢くなったときにはエデンの外にいた。 あと何人残ってますか? 家にはあと何人いますか? 誰を見ていて見ていないのか。 誰が見えていて見えていないのか。 私が愛した死体。 |