この、使えない脳-桃\-




脳に執着するあまり、人に顔がついていることを知らなかった。
感情は生まれつき、そんなに持ってなかった。
だから、あたしがその役を買ってあげる。
あたしなら何も感じずにやり遂げられそう。
誰かが泣きながらやるのを見るのは、やっぱりちょっと嫌。

ああもう現状維持でいい。
丈夫な体も幸せもいらないから
知っています。本当は誰も悪くない。
望んだものも幸せももういいから、せめて現状維持を。



本当は、助けてほしい。
でも自分ですら解決策は思い浮かばないのに、
他の誰かが救えるはずもない。



あの人を救うのは、あたし一人では少々荷が重すぎる気がします。

あたし一人が愛されたって、何て無意味。
あたしが楽になってどうするの?
重要なのは、あたしが生きることじゃない。