わたしはまだ子供だったから、 毎日新しいことを沢山吸収して、 古いことは忘れてくの。 この街は良くできてる。 わたしのつくりも、良くできてる。 わたしはこうやって忘却しながら大人になってゆくんだわ。 ああ、これが、この無秩序な街の唯一の秩序。 大人は嘘つきで無責任。 でも、本当はもしかしたら 誰もがブランコの秘密を知っていて、そして忘れてる。 子供は無邪気。 それ以上に残酷。 忘れることに躊躇しない。

大人になってくの。そこにわたしの制御は通じない。

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