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リオとはいつも一緒だった。 どこにいくにも離れたことなんてなかった。 お腹の中にいたときから、ずっとずっと。 背中に風船をくくりつけて、いつだってふたりで売り歩いた。 そんな大人達の街だったから、わたしにはリオしかいなかった。 わたしの声が届くのはリオだけ。 日増しに意識は強くなる。 わたしたちはずっと一緒。 |
だけど、同じ家に生まれたわたしたちは、いつかは違う家の人間になる。 わたしは誰かの家にお嫁に行き、リオはわたしの知らない人と家を持つ。 あたりまえの「いつか」が許せない。 わたしとリオは死ぬまで、ずっとふたり。 そのために一緒に生まれてきた。 「いつか」なんていらない。 わるだくみをした。 明日の朝一番に、あのブランコで・・・ |