「リオ」ともいつも一緒だった。
どこにいくにも離れることなんてなかった。
わたしの望みは叶ったはずだった。
「リオ」は違う家の子で、わたしたちはいつも一緒。
きっと、これからも、ずっとずっと。
でも、あのリオはいない。
そして、その、リオがいたという記憶すら、わたしの中で曖昧になってきている。
わたしたちの行いの埋め合わせをするように、記憶は確実に薄れていく。
それがただの夢になる、その日まで。
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